レンタル解禁!不良少女と呼ばれて

80年代大映ドラマDVDが相次いでレンタル屋に並んでます。
数年前にセット売りされるも手が出なかった自分は早速レンタル!
なぜかビデオではこれまでお目にかかれませんでした。

「不良少女と呼ばれて」は小学生の頃うっかり見てしまったのが
運のつき、こわーいこわーいツッパリのお姉さんのオープニング曲
(MIEのネバー!)、横浜の港の倉庫の貨物船の音、
山田邦子の喫茶店ジョーズ」、伊藤麻衣子の不良&清楚の落差、
松村雄基のクサイ演技、なぜか「モナリザ」と呼ばれる伊藤かずえ、
どこまでも善人の国広富之(トミー!)
そして小さい頃見てトラウマになったのは
岡田奈々演じるお嬢様が覚醒剤を悪者に打たれてしまうシーン!
(後半のトラブルの引き金はほとんどこの人 笑)

当時は何がなんだかわからず「何かエライ事が起こってる」程度の
認識でしたが、20数年を経て見てみると梶原一騎ばりの
深い人間ドラマに魅了されました。

はっきり善悪が分かれてるのが明解な構成から
人間、気の持ち用で善にも悪にもなれるという事が
ビシバシ伝わってくるのですが、ひとつ残念といえば
終盤突如登場する極悪非道なラスボス的な「酒井」に
どのような審判が下されたか明かされなかった点が描かれておらず
モヤモヤ感が残りました。

この当時(80年代)のドラマは70年代に主役級だった若者の役者が
傍役にまわり、徐々に歳を重ねてキャリアを積んでいこうとする
様子も伺え、時代の変化について行こうとする大変さも
伝わってくるようでした。(少年院教官の中村晃子など)

自分が学生時代、絵に描いたようなツッパリが地元に溢れても
そのような格好に興味を持てなかったのも、このドラマのおかげだった
のかもしれません。

現在の役者のインタビュー特典映像も見ごたえあり、
いい歳の取り方具合も素敵だなあと。
今後、他の大映ドラマ作品も徐々に見て行けたらと思ってます。

※原作小説は戦後まもなくの話で、ほとんど別物でありました。