メビウスin明大1

明治大学で開催されたメビウス氏の講演に行ってきました。
13時半開演、入場1000人強の座席 先着順・・との事でしたが
自分が到着した12時頃の時点で整理券は630人、
会場の大学前はすごい人集りで熱気に満ちていました。
客層は絵やデザイン寄りの大人はもちろん、
若い人が多いのが意外。どんな告知で知ったのでしょう?

入場を待ってると、友人のイラストレーター、タダユキヒロさんと
ばったり。一緒に観覧することになりました。
彼はメビウスの著書を20册くらい所有してるとか・・!

これまで洋書や「スターログ」などの古本、
ハウルの動く城」特典DVDで宮崎監督との対談映像くらいでしか
国内では知る機会に恵まれなかったのですが、
今回の講演冒頭には紹介映像が流れました。

ちょうど昨日71歳の誕生日を迎えらたそうで、
「ジャンジロー」名義で西部劇「ブルーベリー中尉」を執筆、
雑誌「メタルユルーラン(ヘビィメタル)」を仲間と創刊、
メビウス」名義で「アルザック」などが衝撃を与え、
アメコミのスタンリーと組んで「スーパーサーファー」を制作したり、
実写映画の設定に参加したり・・と、大変多岐に渡っており、
やはり特集ムック本でも出版してもらわないと掴みきれないと
感じました(笑)
(6月発売の「ユリイカ」で特集されるそうです)

・フランス人である彼が西部劇を描いたいきさつは、
17才の事、親が再婚した際に10ケ月メキシコで過ごした経験し
19世紀の西部の世界が残る環境だった事が影響してる事や、
その後アメリカ文化に出会った事が大きかった

・「メビウス」名義でBDを描く動機として、
こども向きの作風と、大人向きのアーティスティックな作風を融合させ
描線の自由に自分自身を誠実に表現する喜びがあったものの、
編集の要求に答える必要もあり、そのバランスをいかに取るか・・という
問題もある

メビウス氏はフランス語で詳しい説明を数分に渡って語っていた反面、
日本通訳は時間差がどうしても入り、それもわずかな時間で
時にわかりにくく、ややストレスを感じてしまったのは残念に感じました。
あと、スタッフのスライドの事前練習は必至でしょう・・

(つづく)