THE有頂天ホテル(ネタバレ含)

三谷幸喜監督映画第3作「THE有頂天ホテル」初日見てきました。
http://www.uchoten.com/

あいにくの雨の中、新宿に見に行くことに。
上映直前の16時頃到着するがすでに立ち見だと言う。
しかたないのでカラオケで1時間半ほどをつぶし再度40分前に向かう。
(思いのほか熱唱 笑)
小雨が降る寒い中にも限らず、コマ劇場の前の広場を
半周も囲むように映画を待つ列ができている!
注目がそれだけ高いという事か。
前作「みんなのいえ」を映画館で見た時は上映開始日から
しばらくたってた事もあってパラパラの入りだったのに。

2時間の上映中、劇場は笑いが起こってていい雰囲気。
大型ホテルという華やかな舞台の裏側で働く人たちや
宿泊客を描くストーリー。
タイトルは洋画「グランドホテル」「有頂天時代」の
オマージュなんだとか。
大変おもしろかったが、以下個人的な感想。

(好きな部分)
○三谷作品のこれまでのドラマや演劇の世界観が
生かされていて、他の作品では仇同士だった役者が
仲良くなってたり、チョイ役で出てたりとファンならではの
楽しさがある。

○色んなキャラクターのエピソードのつながりがウマイ。

○役者にこれまでのキャリアとはひと味違う意外な役を与える。
オダギリジョーの老け役など)

○雰囲気のある舞台セット(キルビルと同じ設計の方らしい)


(疑問点)
汚職代議士の佐藤浩市が今後どう生きていくか悩んだ末に
ホテルを脱出した後、駐車場の警備をする下り、
せっかくなら「自分で体を動かして汗を流す感覚久しぶり」
みたいなシーンがあってもよかったかもしれない。

香取慎吾の歌手を目指しながらドアボーイをしているという役。
あれほど他のスタッフから人望がある人なら
最初から本職として相当やる気が必要なのではないだろうか。

○演出があくまでも劇としての世界を前提としている為、
最後の大晦日のステージで出演者が楽しんで
アドリブっぽい素の表情を見せる下りにちょっと違和感があった。

○民謡(演歌?)歌手のはずだったYOUが唄うバックの演奏バンドの
手配は突然できたのだろうか。

○登場人物が多い分、いまいちキャラの設定が
場面場面ではっきりしない人もいた(松たか子の役など)

○映画宣伝用のポスターはこれまでリアルタッチのイラストが
使用されていたが、今回はフツーの写真だったのがちょっと残念。
特に今回は世界観としてピッタリだったので実現して欲しかった。
三丁目の夕日」とカブるから?


帰宅途中でツタヤに入るとこれまでの舞台版三谷作品の
DVDが販売していた。
限られた店鋪でしか販売してないらしいけど
副音声の解説も含めて気になる〜〜