ギュウチャン先生祭り

本屋で何気に「スタジオボイス」立ち読みしてたら驚いた。
前衛ゲージュツ家・篠原有司男ことギュウチャン先生の幻の自伝
「前衛の道」が今月復刊したという!

この本、ずっと欲しかったけど古本では高値だったのであきらめていた。
(1968年出版なのに!)表紙が角度によって色が変化して見える特種な
紙であるのと、本文もページによって用紙が違うという
かなり凝った作りになっていて復刻するにも再現が難しいと思っていた。

しかも、どうやらこの復刊にあわせて他にも本が2册出てる。
ひとつは、過去に馴染みの深かった赤瀬川原平氏、田名網敬一氏など
との対談集と、もうひとつはドローイング作品集。
これまでどうしてこのような本が発売されてなかったのか
不思議なくらい。2年前くらいに福山と出たポカリスエットのCM効果?!

現在は生活拠点をアメリカに移してるが、国内でも気をつけると
度々イベントでお目にかかる事はできた。
1996年頃、九州の美術館で「ネオダダ」のトークイベントに
目のさめるようなグリーンの背広で出演されたのを拝見したのと、
2002年、渋谷「アップリンクファクトリー」のイベントで
若い息子さん(確か空海という名前だったような)や家族に囲まれ、
ニューヨークで活躍する映像を拝見したり。
高校生の頃、NHK日曜美術館赤瀬川原平特集でゲスト出演で見た
ヤケにテンションが高くてド派手な絵をキャンバスにぶつけるように
描くジーサンはやはり現在もテンション高かった(笑)

今回発売された対談集では、これまであまり情報がなくて
謎だった部分もかなり詳細に語られてるようで嬉しい。
意外な好みのマンガ家話や、当時の人間関係など。

そういえば、赤塚不二夫先生が週刊プレイボーイ
悩み相談をしてた頃、創作意欲に悩んでる相談相手に
「俺の友達にギュウちゃんってのがいるんだけど、
彼はそんなに悩んだりしないよ」みたいに答えてた。

今月は大阪、鹿児島で展覧会、東京でも渋谷ナディッフ
パフォーマンスやトークイベントが開催されるとか。
こんなに元気な74才を見にぜひ行ってみよう〜

ナディッフのサイト>GALLERYコーナーに詳細)
http://www.nadiff.com/home.html

(本人ブログ!)
http://gyuchang.jugem.jp/

(カッチョイイ公式サイト)
http://www.new-york-art.com/shinohara/