Dr.スランプ完全版発売に思う事

気まぐれにジャンプを4ケ月ぶりに購入したら初耳なニュースが!
カラー版のDr.スランプが見たくてチマチマ80年代のジャンプで
表紙やカラーになってるものを購入してたのですが、
これは良いニュースと受け取っていいのでしょうか?

というのは、ドラゴンボールの「完全版」にヒドくガッカリしたのです。
カラーページの原画が紛失したと思われるページは
複写の精度の落ちた原稿を使用、一部の扉絵には
CGで彩色し直したと思われる画像を使用しています。
(一巻のブルマが飛行士の格好をした表紙イラスト)

原稿紛失の件は仕方のない事ですが、さらに良くない事は、
ジャンプコミック版では扉絵の順番が初出雑誌とは変更して
違う回の扉絵を収録した回があるのですが
(コミック2巻の表紙は其之19のカラーイラストを使用したため
コミック版の其之19には違う回の表紙を掲載してます)
それを完全版でも同じ順に引き継いで収録してしまっています。
このことは初出雑誌の順番確認なしで編集してる事を表してるように
感じてなりません。

Dr.スランプが終了したのは1984年39号、そしてドラゴンボール
開始するのは同年51号と驚く程短期間ですが、できれば「完全版」と
名乗るのなら、当時のジャンプ用表紙イラストや、企画ページなども
再現し、当時の時代の「空気」が味わえるものが見たい!というのが
いちファンの希望です。その集合体こそが「Dr.スランプ」という
作品の正体のように感じます。

アラレちゃんブームがあった当時、自分は幼稚園〜小学生でしたが、
幼いながらも社会的にノってる空気を感じていました。
また、他の作家に与えたインパクトがこれほど大きかった作品も
珍しいのではないでしょうか。
70年代にどこかカゲのある絵だった作家がムリに明るい絵に
転向しようと心掛けてる様を、当時の雑誌を見る時に少なからず
感じます。

表紙もタイトル文字も「新たに書き下ろし」というのが
復刻マンガやDVD作品に売りとして謳われるケースをよく見るけど
正直、当時の面影のない絵なんて望んでるファンなんているのか
疑問に感じる事が多いです。
ましてや黒、ムラサキ、グリーンなどの補色がギリギリのバランスで、
渋〜い配色の絶妙なバランスが魅力だった初期の絵が
ギラギラしたCG絵になって「どうだ!」なんて顔された日には
困ってしまいます。

・・こんな頑固ものは時代に置いて行かれるのでしょうかね。
でも、当時の制作話なりを収録したものはぜひ読みたいぞ!
(トリサ、忘れてるか・・ 笑)

(おまけ)
http://ulala69.hp.infoseek.co.jp/DrSLUMP1.htm
↑こっちも再発してくれい