手塚眞さん講演

朝日カルチャーセンターという著名人が1時間半講演する場があります。
ロフトプラスワンよりも内容は固めのようで、お値段もちと高め?
http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/0707koza/A0102.html

みなもと太郎さんや、いしかわじゅんさん、なぜか天久聖一さんの
短歌実験室なんてものもあったり、シュヴァァンマイエル本人の講演、
夏木マリさんのワークショップ・・そして今日は手塚眞さんの
手塚治虫・天才の秘密」と題した講演があったので参加してきました。

前半は鳥獣戯画のらくろなどと手塚作品「罪と罰」「ジャングル大帝」などを対比し、手塚作品独自の表現の解説が。
中盤は一昨日行われたという今年の「手塚治虫文化賞」受賞作品紹介、
また、実験アニメの話では短編「人魚」を上映し、省略の表現の解説、
テレビアニメとの違いの話を聞く事ができました。

ここ数年、アニメ「ブラックジャック」の監督を手掛けられた経験
(血を一滴も登場させなかったらしい)からか、
「アニメの動画はいろんな角度の静止画をモンタージュしたもの」
「動画を描くには間接の描写が必要となり、どうしても原作コミックの
絵とは異なる絵となってしまう」など興味深い話も聞けました。

後半では近年発行された本「原画の秘密」を例に、
「マンガの神様」という祭り上げられた存在ではなく
「努力する天才」だったという点を強調。同感です!

最後の質問コーナーでは「手塚作品を世に広める活動も大事にする
一方、眞氏自身はマイナー系の作品好きとも公言されてるので
今後どんな活動をしたいか?」と気になってた事をぶつけた所、、
「資金と協力者がいればブラックジャックの実写が撮りたい」という
お返事が!
これまで企画を出した事があっても実現には至らなかったそうです。

また「どんな恐竜映画を将来撮りたいか?」という他の方からの
質問への答えは「ゴジラ七人の侍とアトムの登場するリアルな物語」
どんなものか想像できませんが見てみたいものです。
ようやく笑いも出てきてイイ雰囲気になったところで残念ながら
終了時間!

若くして映像作家デビューし、評価も高い作品も残されてると
噂に聞くものの、良くも悪くも80年代の匂いが強い印象があり、
実は眞さんの映像作品自体はほとんどなじみがありませんでした。
今後、少しづつ見ていきたいと思います。
まずは「妖怪天国」でしょうかね?
帰宅したら手塚ファンクラブ会誌が届いてました。

天才の息子―ベレー帽をとった手塚治虫

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