Nパーク、宮崎駿両監督対談

ニック・パーク監督、宮崎駿対談in東京国際映画祭
六本木ヒルズのタワーホールは49階!ひえ〜
公の場所に宮崎監督が姿を表すのも久しぶりという事で
どこか厳粛なムードが漂っていたかもしれない。
何度も撮影、録音禁止のアナウンスが流れる。

撮影実物大のアードマンのクレイ人形を手に両監督が現れ、
イベントがスタート。
日に焼けてる宮崎監督、ちょっと髪が後退してるような?

http://www.WandG.com/

両監督のつきあいは、「ハウル」のイギリス在住の原作者に
作品試写を行う際にアードマンのスタジオを借りたところからだそうで、
今回、こういうイベントに宮崎監督が出演する事になったのも
海外のスタジオに対する恩義からきてるものだという感じ。

はじめてアードマン作品を見た印象も、とにかく新鮮で、
ファインアート寄りの作品が出易いイギリスで、エンタテイメントに
徹してるあたりがすばらしいんだとか。
途中、イエローサブマリンや、Mr.ビーンの名が監督の口から
出てくるとはちょっとびっくり。
日本とイギリスのアニメに対する周辺事情の話になり、
国内だけで収入が賄えないからといって、自分達の考えを
曲げる必要はない!と力強いメッセージがニック監督へ。

司会者からの質問で、なぜ作品を作り続けるか?については
宮崎監督は前作の嫌な部分をずっと引きずらない為にも
新作を作るのだという答えだった。
作りたい作品はたくさんあるが、お金の事を考えたら
大所帯のスタッフで作るにあたって
その範囲でどれだけの事ができるかが宿命と考えてるとも。

また、過去の比較的自由に制作できた過去の話題になり
TVシリーズの頃(ハイジ、三千里)はまだ若かったし
ひたすら自分の道を開きたいという思いが強かったと。

今後、ジブリ美術館ではアードマンの作品と制作軌跡に
スポットを当てた展示を考えてるらしいが、例の火事の
被害でどれほどのものができるか心配らしい。
幸い、最新作のセットは別の場所で展示会が催されていたので
無事だったらしいが、ニック監督はまだ世界プロモーションで
まわってる最中で、自分のスタジオのその後を目にしてないらしい。

最後に一般からの質議応答では、以前NHKトップランナー」で
作ってみたいと語ってた「毛虫のボロ」の事が聞かれたが、
次回ジブリ美術館で上映される「水グモもんもん」という作品が
そのアイデアを引き継いだ作品だとおっしゃってた。
(その絵コンテの一部は美術館内の展示で自分も確認済み)

来週30日は同じ会場で押井守監督とジブリのプロデューサー
鈴木敏夫さんが対談する。
http://www.animecs.net/special1_program_c_.htm

ちなみに今日も鈴木さんは作務衣姿(笑)で来ていて
他にもよくメイキング映像等に姿が見える日テレの
奥田氏や、宣伝会社の方の姿もありました。
明日のテレビや雑誌媒体に掲載される模様。