押井守×鈴木敏夫対談

東京国際映画祭のイベントで押井守監督と
ジブリ鈴木敏夫プロデューサー(以下鈴木P)のトークイベントへ。

先週ニックパーク監督と宮崎駿監督のイベントと同じ
六本木ヒルズの会場で、今日は来春公開予定の押井守監督の
実写映画の新作「立喰師列伝」のPRがメイン。

なんとこの作品には鈴木Pをはじめ、寺田克也さんなどが
俳優として(!)参加されてるのだとか。
役どころは戦後を生きる「立喰師」という立食いソバなどを
食べるプロで、しかも詐欺師という架空の職業らしいです。

プロモ映像を見た印象では、あまり難しいことにこだわらず
楽しいノリで作られてるような感じ。
自分は入れ混んだファンではないので客観的な意見をいわせてもらうと、少々内輪受けに走ってる印象を受けてしまいました。

お互いを罵りながらも仲がいいんだな〜という印象でトークが続き、
最近の日本は向上心があって立派な人間になる事が前提になるように
なってるという話や、「ハウル」と「スターウォーズepisode3」は
偶然にも主人公が国の政治を信じない点と、愛する女性を守ろうと
する点が共通してて不思議だったという興味深い話を鈴木Pが
あったものの、押井監督の新作では、あまりそういう点には
触れてないな〜と交わし(!)お得意の犬の心配話に
持っていってたような感じで残念。

最後の会場の質問では、これまで押井作品の常連だった千葉繁氏とは、
お互いの方向性の違いで今後組む事はないといった話や
(仲互いではないと強調)、

若いアニメーターを志す人に一言という鈴木Pへの質問は
ジブリで新人募集への応募作品が、たったの一日や半日で
描かれた作品が多く、全員採用を見送ったという話、

押井監督のお姉さんが舞踏をしているという話・・
といった感じでした。

お二人の今後としては、押井監督は来年恋愛もののまじめな
長編に取りかかるらしく、ジブリは12月に原作付きの新作長編の
発表をするらしいです。