石ノ森な週末2

石ノ森ファンクラブ新年会
http://www22.ocn.ne.jp/~strinx/ISFC/

池袋の貸し会議所のような場所にてファンクラブの集会。
フロアーに長机を並べて、おかしを食べながら雑談・・
なんですけど、発足からもう40年近くも経つ
このファンクラブ、中には業界の中心に立つ方もおられたりして
コアな情報が雑談の中に含まれたりとスゴイ集団だったりします。
生前の石森先生もたまに参加される事もあったそうで
初期には直接ご自宅に招待された事もあるんだとか・・

メンバーは、少女マンガ〜スタイリュッシュで実験的だった
作風時のリアルタイム読者世代(40,50代)
ヒーローもの、アニメ大好き中年(30後半男性)
新作仮面ライダーやアニメ009ファンのファン世代(20代女性)が
多く、私のような「60年代石森再発見組」はおそらくいなかったように
感じます。(サビシ〜 もっと増えたらいいのに!)

今日、隣りに座ってお話させていただいたのは
ヒーローもん以前のマンガ作品がお好きだという40代後半くらいの
女性で、今はお子さんが10代後半で声優ファンなんだとか。
COMや朝日ソノラマをリアルタイムで読まれてたそうで
どんな作品が良かったか、色々インタビューしちゃいました。
お話にいやみな雰囲気がなく、とても興味深かったです。
今回の全集も全巻購入されるんだとか(!)

全体的に長年のファンの方は全巻購入者が多く、
こういう商売もあるんだ・・と思ったりしました(笑)


今日の収穫は、「なぜ石森先生は実験的なマンガスタイルを
70年代くらいから離れてしまい、ヒーローもんの実写作品の
仕事を増やしていったのか?」という長年の疑問に対する
答えを、石森先生のそばで働いてた方から聞く事ができた事です。

仮面ライダーが爆発的に売れる以前にアニメ化された
「ドンキッコ」という作品は、苦労の割には
あまりヒットしなかったそうで、
反面、仮面ライダー以降、実写ヒーロー作品の注文が殺到。
仕事を断らない先生はドンドン手掛けるようになったんだとか。

一方、マンガの方は多数の連載を抱え、体力的に実験をする
時間がなかったらしく、
他の人がやってない「日本経済入門」や「芭蕉」のような作品で
新しいジャンルを確立する事で実験精神を満たしたのかもしれない
というお話でした。


個人的には幼少時代は「ロボコン」「ロボット8ちゃん」〜
「はあど組」「まりん組」などなどのシリーズは
ほんっと好きでした。
でも、石森作品=ライダー、009みたいな扱いって
ちょっと寂しいなあ。