ディズニーアート展 再び

現代美術館のディズニー展に再度行きました。
11時頃着くと会場はすでにたくさんの人。
2ケ月前に行った時の方がまだゆっくり見れた感じでした。

仕方がないので今回は前回見た時感銘を受けた作品のみ重点を
置いて鑑賞。
やはり「眠れる森の美女」のコンセプトアートはサイコーで
紙の茶色の質感と鉛筆のラフなタッチが見事です。

メアリーブレアのコンセプトアートも
色彩が見事だと改めて思いました。前回作品集も購入しましたが
印刷に出ない色は原画でしか味わえないものです。

マークデイビスによる「眠れる〜」のブライアローズの
設定画を見ると、どこかで見たような錯覚が・・
最近、来日した歌手のビヨンセっぽくないですかね?

ディズニーランドのアートもやっぱりすごい!
最近、特に背景で空間を描く世界に関心があるので
省略しても立体感が出る技法を学びたいと感じました。

今回は会期途中から上映されるようになったディズニーとダリとの
共同の映像作品「Destino」を見る事ができました。
http://awn.com/oscars04/?type=shorts&id=destino

この作品の存在は手塚眞さんのエッセイで読んだ記憶が
あったのですが、その時は残念ながら中断したと書かれてました。
しかし、ダリの没後2003年に制作が再開したというのです。

どんなものか?と思い見たところ、どうも「近年のディズニー作品の
映像の中に、ダリの世界が登場」くらいに感じました。
人間のキャラクターが「ターザン」など近年のCGキャラクターの
特性が出過ぎていて、ダリ作品の油絵の質感や抽象性が小道具で
終わってしまっているような印象です。
決して完成度は低くないですが、どこか今風のアニメで完結した印象で
ダリ本人はこれを見て果たしてどんな感想を持ったか
正直疑問ではあります。

ただ、音楽は素晴らしかった!
一時期ハマったレス・バクスターなどのモンド感あるコーラス音楽で
CDで販売してたら欲しいと思ったのですが、残念ながら
サントラはおろか、ボーカリスト「ドラ・ルス」の作品は
ネットで発見できませんでした。
会場での音量が低かったけど、できれば大きな音で聴いてみたいです。

売店では前回購入した洋書作品集は売り切れていて
ムリして購入しといて正解だったようです。
他にも欲しい本もあったのですが・・ここはググっとこらえときました。

今回の展示の感想を他の方の日記で結構読ませてもらったのですが
「ディズニーはすごい」みたいなものばかりでどうも(笑)
それはもちろんそうだけど、それぞれのアーティストにスポットを
当てたのが今回の展示会の意義だったのではないでしょうかね。

同会場では次回開催の大竹伸朗氏の大型作品の準備が進められてました。
こちらも楽しみです!
この展示は24日までですが、その後全国巡回するようです。