ヘタッピマンガ研究所
懐かしい本が出てきました。
鳥山明+さくまあきら「ヘタッピマンガ研究所」!
1985年に確か「Dr.スランプ」最終巻(18巻)と同時発売されました。
僕は購入した日、歯医者で確か歯を抜かれたのだったか
やたら血が出ていた時に購入した記憶があります(笑)
それはさておき、当時のマンガ少年としては
道具を揃えて描いてみよう!という入門書はよくありましたが、
(定規に一円玉敷いた人!)
この本の画期的だったのは、実際に投書された作品に
トリさ自ら添削したポイントが図解で入っているという点です。
初登場するキャラは全身を入れる、とか建物にはまわりの道も
入れる・・というような具体的なアドバイスは大変ためになりました。
ところで、実際ここに投稿したマンガ家志望者の中に実際に
プロになれた人はいたのでしょうか??
最初にこの本を読んだ時から気になった投稿作品は
「午後の出来事」という作品の岡田豊一という人でした。
達者でキレイな絵なんだけど、小学生の時はあまり魅力を感じなかった
記憶があります。しかし、今見ても抑制の効いたウマイ絵です。
今頃一体何してるんでしょうね?ちょっと勿体無いです。
他にもヘタだけど、味わい深い作品が投稿作にはいっぱいあり
現在のどこか皆同じに見えてしまう没個性のマンガ作品とは
違った面白さがあるように感じます。
画像右の作品は「ザッ脱走」という作品ですが、
なんだかトミーアンゲラーっぽい味わいすら感じませんかね。
実際、規定枚数分描ききったのだったら、結構スゴイと思うんですが。
この本はジャンプ放送局などでおなじみのさくまあきらさんとの
共著とのクレジットですが、実際にどういう分担で
作業をしたのかかなり気になってたのを久しぶりに思い出しました。
鳥山先生には、またこんな実用書も描いて欲しいもんです。
(色の配色の心得とか・・)