小野耕世さんトークイベント

池袋ジュンク堂にて開かれた小野耕世さんのトークイベントへ。
これまで本の中で幾度も拝見していた方だが実際
お目にかかるのがこの日がおそらく初めて。
昔の写真で見たヒゲモジャのサングラスという印象はなく
白髪の似合う知的なおじいさんといった感じだった。

珍しい海外のコミックをたくさん紹介されたこの方を
まじかで見た感想は、もの静かそうだが好奇心が強く
本質を見ようとされてる方なのだと思った。
また、語学力がある事が海外作家との交流に強いという事に
今さらながら気付いた。
はじめてインタビューする作家には必ず「これまで好きだった
作家は?」と尋ねるのだとインタビュー時に心がけてる事も
聞けためになった。

2時間たくさんお話が聞けたが自分としては戦前日本マンガや
70年代のフランスBD初期作品について今後も書き残していただきたい
というのが願いだ。
ご本人は関心がある事に向かって行くタイプのようで
最近はアメコミヒーローのような作品より中東のマンガ翻訳に
つきっきりで、それらの本はこの春に出版されるとのこと。

自身の執筆活動の衝動は昔のノスタルジーが支えてるんだという言葉が
印象に残った。トークイベントのあとサインをいただいたが
意外にかわいいカットつきで驚いた。人によっていくつかカットの
バリエーションを描きわけるという懲りよう。
小野さんから次世代のバトンを渡された気分?!