石川球太の乱歩作品

先日購入したマンガショップ石川球太作品を読んで以来
当時の他の作品も気になりネット検索した所、
1970年の「少年キング」に江戸川乱歩の短編をマンガ化した
読みきり作品シリーズに興味を持ったので
西国立にある都立多摩図書館に見に行きました。

容姿が醜い男が椅子の中に身を隠し、誰もいない時に奇行する
人間椅子」!

戦争で手足を失った男は唯一の誇りである勲章と新聞記事を
眺めるのが楽しみであったが、次第に周囲の人物から忘れられた
「芋虫」!

むし暑い日の午後、通りを歩く男と首だけのマネキンを見て
思い出す狂気を描いた「白昼夢」!

子供とかくれんぼをして遊んでいた男がふざけて葛篭に入った所を
鍵をかけられてしまった「お伊勢地獄」!

どれも単行本未収録の悪い夢のような「毒」が詰まった作品で
かの丸尾末広もこれらの作品への想いをQJ選集「巨人獣」に
綴ってました。(当時のアシスタントは谷口ゴロー先生だったとか)
ちょうど「巨人獣」の読み切り版と連載版の間の時期に描かれた
シリーズだったようで、石川先生の長い作家活動の中で
これらの作品の占める位置が気になってます。

江戸川乱歩シリーズの翌週に掲載されたのが藤子先生の
読切シリーズ「ぶきみな5週間」シリーズという事で、
当時のキングの暴走ぶりって一体?!とクラクラして図書館を
あとにしました。(今回はコピーとらず)


その後、国分寺の以前好きだった「珍屋」近くのラーメン屋と
古本屋に久しぶりに行ったのですが、どちらも違う店になってて
ガックシでした・・