松本兄、寺山秘書、田宮二郎の本

本日購入した三冊です。

○「松本の兄」松本隆博 秋田書店

松ちゃんの兄のエッセイ。語り口調なので居酒屋で本人の
お話を聞いてるような気分になる一冊です。
ファンなら知りたい幼い日の弟や家族、困ったファン、
売れてない頃の弟、そして自分の今後など..
祖父の話は興味深かったです。

以前、テレビで見かけた庶民的なイメージが好印象だったのですが、
近年は会社を興したりブログ、作曲を手掛けたりと
半分タレント化してるような?
都内でライブもされてるようなので一度見てみたいです。


○「寺山修司と生きて」田中未知 新書館

作曲家として「時には母のない子のように」なども手掛けた
寺山修司の秘書兼マネージャー、劇団の制作、照明などを16年務め、
寺山の没後企画展を成功させた86年以降はオランダに渡り、
自然と触れあう生活を続けてたようです。
そして、今年になって積年の思いを綴ったのが本著・・

寺山の実母のエキセントリックな行動に苦しめられた数年や、
寺山の死去する数日間が克明に綴られたり、
寺山と母の手紙の原書が公開されてあったりと、
初めて知るエピソードばかりで衝撃でした。
寺山の母・はつに関しては著書「螢の光」の美談を信じてただけに
ショックでした。
近年出版された寺山関連書に対する反論なども書かれてます。


○「田宮二郎、壮絶!いざ帰りなん、映画黄金の刻へ」
升本喜年 清流出版

謎に包まれた俳優・田宮二郎の一生を綴ったノンフィクション。
自分は「悪名」の軽くもあり憎めない清次と、
白い巨塔」の鬼気迫る財前教授の魅力に近年のDVDで魅せられた
のですが、恥ずかしながらこの両者が同じ俳優だと気付くのに
時間がかかる程、リアルタイムを知らない世代でもあります。

色んなネット情報等によると、晩年は役者以外の危ない仕事に
絡んでいたとか、不慮の死を遂げた・・とかなんとか聞き齧るものの、
どうもすっきりした全体像が見えてきませんでした。
この本の著者は映画関係者なので、純粋に「役者」としての
側面を捉えた本のようですが、まずは読んでみたいと思います。
(金色の帯に指紋が着きにくいのは一考して欲しかった)


また、手塚ファンクラブ会誌によると、野口文雄さんの「新宝島
研究所は九月に発売が延びたようです。

松本の兄

松本の兄

寺山修司と生きて

寺山修司と生きて