男鹿展再見、映画「キサラギ」

今日は有休をもらって男鹿和雄展に再び行きました。
前回見れなかった「二冊目の画集の表紙絵・メイキング映像」と
「つけパン・ロングショット用の大型アート」をじっくり観賞。

平日だったためか先日程混んでなく、鑑賞者のいない絵を
とびとびで見る・・といった具合に。
美術館では展示順に見るのが普通ですが、このようにまわる事で
時間を節約できます。

メイキング映像は尺が割と長いのではじめから終わりまでを
見る事ができなかったのは残念でしたが、全体から細部に
書き進む過程で、空の部分にはマスキングシートで
保護をするなど、現場ならではの工夫が知れて勉強になりました。

ロングショット用の大型アートは、実際に使用されるのは
数秒の画面でも、作画前にしっかり構図が計算され
フレームに治まる前提で描かれてる事にプロ意識を感じました。

ところで「千と千尋の神隠し」の映像は、DVDとは違う
「赤くない」バージョンが見えるのは貴重かもしれません。
実際の背景を前にして「これが正しい色です」とは
さすがに言い切れないと判断したのでしょうか・・?

前回ミュージアムショップにあったサイン本は残念ながら
姿を消しており、今日は宮崎監督が汐留の日テレ本社にデザインした
「からくり時計」の制作メイキング本(500円)を購入。
先日ゆりかもめ車内から偶然見て、そのでかさに驚きました。


その後、渋谷パルコの映画館にて話題の「キサラギ」観賞。
http://www.kisaragi-movie.com/
アイドル歌手の死後一年を追悼するために集まった見ず知らずの
ネット掲示板常連の5人が、密室を舞台に巻き起こすサスペンスのようなコメディー。以下、ややネタバレになるのでご注意。



ネットだけの関係だった人々がリアルに会う際の可笑しさや
時間の経つにつれ徐々に判明する参加者の素顔、
5人のセリフまわしのタイミングなどが楽しかったです。

全編で幻の存在だった女性歌手が想像を掻き立て
とても効果的だったのですが、幻は幻のまま・という方が
自分は良かったと思います。
去年の「時をかける少女」の時も思ったのですが
作品をぶち壊すようなエンディングテーマはない方がマシです。
せっかく楽しく見てたのに、途中で席を立つ結果になったのは
残念でしたが、作品自体は機会があればまた見たいです。