映画「ルネッサンス」「レミーのおいしいレストラン」

午後、突然の大雨の中、吉祥寺にて映画「ルネッサンス
レミーのおいしいレストラン」をはしご。
誕生日月は身分証明書提示で1000円というのがうれしい。


ルネッサンス」はCGと実写映像を合成し、
市川崑「犬神家」の殺害シーンのようなコントラストの強い
モノクロ映像が全体のほとんどを占めた野心的な作品。
CG特有のてかった質感が抑えられ、背景のコンクリートなどは
ザラツキが表現されており、かなり質感にこだわりを感じた。
押井、大友監督に明らかに影響を受けた作風だが、宮崎監督には
「作品を気分で作るものではない」とかいわれそう(笑)
監督のクリスチャン・ヴォルクマン監督は、今後どのような作品を
作るのか気になる・・過去に手掛けた短編も機会があれば見てみたい。


ピクサー長編新作「レミーのおいしいレストラン」は
昨年「cars」の上映時の予告だと地味な印象を受けたが
作品そのものはとても丁寧に作られて楽しめた!

個人的にネズミは苦手なので見に行くのもためらっていたが
毎作恒例のメイキングスケッチ本「ジ・アート・オブ」を
前日書店で立ち読みし、パリの風景や、レストランの厨房や小物の
スケッチの完成度に驚き、これは見なくては!と考えを改めた。
料理はとても美味しそうで食べてみたかったが
ネズミの大軍シーンはモニターを手で隠して・・

ちょっと気になったのは、レミー(ネズミ)は、
リングイニ(若者コック)にとって
「甘えれば願いを聞いてくれる」都合のイイ存在という域を
出していなかったのではないか?という点。
観客には子供の姿も多く、あまりイイ影響ではないかもしれない。
どこかに似たような設定はあった気もしますが(笑)

ところで、今回もエンディングの2DアニメがUPA調のグラフィック的で、
すごくシャレていたのは特筆もの!
DVDが出たらここだけくり返して見そうな予感であります。
本編でも、もう少しパリの風景を見れたら嬉しかったかな。

来年公開の宇宙を舞台にした新作も今から楽しみです。


ルネッサンス」日本版公式
http://www.renaissance-movie.net/

レミーのおいしいレストラン」日本版公式
http://www.disney.co.jp/movies/remy/index.html