植草甚一展、天地総子、鈴木敏夫イベント

午前、世田谷文学館にて開催中の植草甚一展に。
http://www.setabun.or.jp/index.php

以前、「暮らしの手帖」花森安治展の時は図録が売り切れてしまってた教訓から
早めの時期に見に行く事に。割とボリュームがあるのに1400円は安いかも。
2000部限定のようですが、現時点では通販も可能のようです。
展示会ポスターデザインは信藤さんによるもので購入を迷うが今日の所はパス。
月末の小西さんのトークイベントの時にでも購入しようと思ってます。

展示の規模自体はそれほど大きいとはいいかねますが、
死後、色々な方の所に分散した遺物が一堂に介す機会はなかなかないのでは
ないでしょうか。
コラージュの現物や、植草さんの生前のインタビュー音声が聞けるのも嬉しいです。

そして渋谷タワレコに移動し、天地総子さんのインストアイベントへ。
最近発売になったCMなどの曲を集めたCDの記念のもの。
到着したらすでにイベントは終盤で、ジャズや東京ブギウギなどを
ノリノリに唄っておられました。
自分にとっては、ドラマ「まんが道」の才野の母親なのですが
当日はバリバリのメイキャップ!

サインをいただく時に、藤子ファンである事を伝えると
オバQつながりでドラマの出演オファーがあった事などを
話してくださいました。近年は舞台出演をされてるそうで
現在進行形の活動を楽しんでおられる・・といった様子でした。

その後、神保町にて手塚先生の新刊文庫本「ぜんぶ手塚治虫!」購入。
http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=R0292403

ほとんど既発の文章や対談、マンガが収録された本といった印象ですが
なんといっても「ネオ・ファウストシノプシス収録が目玉でしょう!
設定のおおまかな点は後年の作品と似てるのですが、
球体の美女に関しては、ゲーテの原作をあたる必要がある印象。

夕方、青山スパイラルホールでのジブリ鈴木敏夫さんトークイベント。
鈴木さんはなぜか毎年この時期に講演を行われてる印象があります。
数日前、同イベントで行われた佐藤可士和さんのイベントでは
行くのが遅れて別室モニター観覧だった反省から、
今回は開場1時間前に会場入りしました。

来春発売予定の鈴木さんのインタビュー本の編集者である岩波書店の方との
Q&A方式で正味3時間、ボリュームあるお話でした。
7割くらいは過去のインタビューや、著書「映画道楽」とかぶる部分もありましたが、
初めて聞くエピソードを盛り込むあたり、ファン心理が分かっていらっしゃるというか(笑)

ナウシカ制作時、なかなか高畑さんがプロデューサーを引き受けない事に
困った宮崎さんが鈴木さんを珍しく飲み屋に誘い、
「自分の青春はすべて高畑さんに捧げたが、恩返しをもらってない」と
涙ながらに語ったと言うエピソードがかなり、じわっと来てしまいました。
その後、高畑さんを説得した鈴木さんもすごいですが、
宮崎さんの心をそこまで開かせたという点でもあらためて鈴木さんはすごい!

今夜(日曜)11時からTOKYO-FM系列でラジオのレギュラー番組も
開始されるそうで、今後も益々活動が楽しみです。