101匹わんちゃんDVD

ディズニーの長編アニメ「101匹わんちゃん」
待望のDVDプラチナエディションが発売になり早速購入。

26%OFFになる楽天の通販でコンビニで受け取り・・
通常、店鋪では公式発売前日に並ぶのに、
楽天からは公式発売日の夕方になってようやく到着メールが来ました。

特典映像では本作の魅力の立役者たちについて解説されており、
大変勉強になりました。

よく知られる所だと、前作「眠れる森の美女」の興業収入が
莫大な制作費の割に不振で、コスト削減の為にゼロックス
導入したという点。
これにより原画から直接セルに転写ができ、それまで
高い技術力を誇っていたハンドトレスの人員が
大幅に人員削減となってしまったようです。

その転写の機器を発明したのは「蒸気船ウィリー」など初期の
ミッキーマウスまどを描いたアブ・アイワークス氏とのこと。
しかも、氏はこの技術を活かして車の模型をフィルム撮影し、
その映像をセルで着色する事で、面倒な車の作画の手間を
省いたと言うのだから驚きです。
近年、3DCGの違和感ある車の映像を目にしますが、
こちらはほとんど違和感ない映像に仕上がってます。

また、とても味のありモダンな背景画を手掛けたのは
ケン・アンダーソンとアーティスト性の強い
ウォルト・ペレゴイという人で、
色をおおまかな塊として表現するモダンな作風は
ファンタジー性を大切にするウォルトには不評で、
ディズニーが亡くなる2週間前にようやく和解できたとのことです。

他にも、ストーリーを担当したのはこれまでアシスト的な役割だった
ビル・ポートという人がほぼ一人でやり遂げた功績だったり
(後年のライオンキングでは、その役割を15人が担当したのだとか)
原作者ドディー・スミス氏とウォルトの長い間文通されてた内容が
紹介されてたりと、見ごたえがありました。


残念な点は、映像がクリアーになり過ぎ、作品の全体の魅力である
アナログな柔らかい印象が薄れてしまった様に感じました。
また、設定画の大きなものは細部がよく見えず、これらは
今後資料として書籍化を希望したいと思います。
米国amazonを見ると10年前くらいに少部数高価な本が発売されたようですが、それらの再版を日本でできないものでしょうか。

ブルーレイdiscでこの秋から「眠れる森の美女」が発売に
なるようですが、より充実した資料内容に期待したいと思います。

関連情報
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080312/wds.htm

http://www.ikspiari.com/cinema/disneyfilm/lineup/