映画「魔法にかけられて」

話題のディズニーのアニメキャラが実写になって現在のニューヨークに
表れる映画を見て来ました。

冒頭の分厚い絵本が登場し、その中から飛び出す絵本が立体的に表現、
たくさんの動物キャラが「白雪姫」のように動く動く・・
見事に過去のディズニー作品のオマージュ。
アニメキャラの目が大きい造型や、アールヌーボーのデザインを基に
したテイストはいまいち自分の好みにそぐわない感じでしたが、
全体的な完成度は高かったです。

そして、実写パートに入ってからは現代社会に表れたヒロインの
ドタバタぶりは、自虐的なくらいおとぎ話の世界を逆手にとった
ギャグになっていて笑えました。(ウメ星デンカ?)
ふつうのテンポの日常生活のドラマの中にミュージカルが突如入り
インド映画のようなノリ。
オーバーアクションだけど、イノセントさが嫌味にならない
ヒロイン(これ重要!)に対し、現代社会の世話を見る
男性弁護士の冷静さがうまくコントラストになってて絶妙です。
同じストーリーでも配役が異なっていたらここまで好感は
持てなかっただろうな。
(終盤の実社会の衣装はちと苦しかったかも 笑)

おとぎ話のキャラが現代社会にやってくる・・という導入部分までは
よく思い付くアイデアで、それは見事に表現されていたのですが、
後半はドタバタでまとめられてしまっており、個人的にはもう少し
大人のドラマとしてじっくりと見たいように感じました。
思えばディズニークラシック作品でも、
前半の展開の魅力的で何度も見返すのに対し、
物語を締める終盤まではだれてしまって自分はよく見ていない事が
多いのです。これを機にもう一度復讐してみようかな。

今日は女性割引きデーという事もあり、平日の昼間にも係わらず
客席は9割くらいの入り。この作品は近年評判のディズニー配給の
実写映画とクラシックアニメ作品を渡す役割を狙って制作された・・と
推測すると、興行的にも成功して欲しいと思います。

上映前の宣伝映像ではピクサーの宇宙ものの新作、
ロビーではジブリの新作のチラシがPRされていた。