原恵一 トークイベント

杉並アニメミュージアムで開催された
カッパのクゥDVD発売記念の
原恵一監督と鈴木伸一館長のトークイベントに行って来ました。

20年前から、マンガ原作作品をアニメ化する一本槍な
体制に疑問を感じ、児童文学作品を読みはじめた頃に
原作に出会い、アニメ化を決心。
一度、脚本化したものを企画募集のコンクールに応募するも
惜しくも選にもれ、以後「クレヨンしんちゃん」などの
映画作品で実績が評価を得たのを切っ掛けに、
発言権を得、企画が実現したとのこと。
つまりここまで地味な作品が実現した背景には
これまでの実績の積重ねがあればこそだったようです。

お二人の思い出深い映像シーンを上映し、
その場面についてを語り合うという進行で
興味深い話が聞けました。
子供の細かな描写へのこだわりを熱っぽく語る姿に
演技の部分を重要視する印象を持ちました。
鈴木館長は自身の幼少時期のいじめ体験を語る
一幕もあり、それらの心理描写の細かさを評価されてたのが
意外。
質問コーナーでは、監督が好きな日本映画監督を
数名教えていただく事ができ、参加した甲斐がありました。

これまで自分は、90年代の藤子アニメなどもそれほど
熱心ではなく、原監督の事はあまり知らない方でしたが、
既存のアニメに疑問を持ち、過去の日本映画に
インスパイアを受けた作品制作の姿勢には大変共感を持ち
公式ガイドブックや、晶文社の特集本を中野で購入。
会場ではDVD購入者へのサイン会もあったようですが、
今日の所は断念。


その後、今日から公開の三谷幸喜映画の「ザ・マジックアワー」の
パンフを求めて映画館へ行くものの、あまり購買欲を
そそられず、ぴあより発行のオフィシャウガイドブックを
購入しました。
本日、テレビで放送された前作「有頂天ホテル」を再見したところ、
どうも作品の内容以前に、キャストの人選や
シチュエーション、撮影テクニックに偏った印象を受け、
シンプルだった前々作「みんなのいえ」の方が純粋に
映画として面白かったように思えた。
新作も、舞台の豪華さが売りの印象が強く、
正直見るのが不安な気も・・
いらぬ心配ならいいが。