ウシジマくん

闇金ウシジマくん真鍋昌平
http://www.s-book.com/plsql/com2_series?tid=20059
先日、ブックオフにて立ち読みして数冊購入し、
はまってしまい、結局12冊新刊も含めて購入。

主人公ウシジマは狂言廻し的存在で、
むしろ各章ごとの登場人物の世界観が、
どこかリアリティがあって怖い。

互いに本名も分からないゲイの狭い仲間内の世界の表裏。
カメラマン志望、優越感を感じる相手しか付き合わない
雇われ店長、36才ジャニーズおっかけ、子ども虐待容疑の自称画家・・
緊張感と、トボけたキャラが絶妙(3〜4巻)

パーティーを主催するギャル男は、たくさんの人脈を
駆使してるように見えるが、心から信頼関係を築ける人は
いなかった。対人関係に、つい利害関係を計算してしまう
オトナの世界は怖い!突破口はどこに?(4〜5巻)

外見は不細工だけど、精神面で客を満足させるNO.1風俗嬢の
唯一信頼出来るものは金。三人の風俗嬢と、ろくでもない男たちの
異常な世界(5〜7巻)

ギャンブルに依存し破滅して行く35才フリーター男、
そして母の株の失敗で一家は財産を失い、
親離れできぬまま家を出た男は日雇い派遣で過ごすも
浮浪者生活まで追い込まれる。
すべてを失い、ようやく最終的に大事なものを取り戻せた。
個人的に一番グっときたエピソード(7〜9巻)

医療機具会社のさえない33才営業マンは、仕事先や上司のストレス、
冷えきった妻との関係で精神的に追い詰められた上、
旧友の借金まで背負わさそうになるが、休養を経て
昔の写真に映った輝かしかった頃の表情で自分を取り戻す。
療養中に取引先に存在感を買われていた事が理解され
復帰を果たす。(10〜12巻)

登場人物ひとりずつに破天荒なドラマがあり、
色々考えられるものがあった。願わくば自分がこの作品に
登場するような窮地に陥らないよう祈るばかり。
浪費グセや欲を押さえる事ができない人は要注意・・