赤塚不二夫先生の告別式

中野坂上宝仙寺にて赤塚不二夫先生の告別式に
行って来ました。
入り口は関係者と一般ファンに分かれており
一般の方で記帳すると封筒に入った礼状をいただけました。
表にはバカボンパパが「これでいいのだ!!」
裏には「さよならなのだ!!」のセリフ。
なんだか寂しすぎます・・
ファン用に先生の遺影が飾られたテントがあり、
そこで焼香を済ませ、待機。
式は院内で行われていましたが、
一般はスピーカーから音のみでしか様子が分かりませんでした。

11時頃からタモリの感動的な弔辞、
「私もあなたの数多くの作品の一つです」
その後、小学館社長、北見けんいち古谷三敏
高井研一郎各先生方の弔電、
銀玉鉄砲で遊んだことや、徹夜明けにレモンを食べて
すっぱくない顔を一番誰ができるかためした事なども
話され、笑いの中にも最期は涙でのお別れでした。

藤子A先生は、長い間病気との闘いが終わったことに
ご苦労様、トキワ荘の仲間がまた一人減り
寂しいけど、娘でフジオプロ社長のりえ子さんを
カバーしていくので安心してと話されていました。

自分は80年代コロコロコミックの「チビドン」「花の菊千代」
のデタラメな世界観に幼少期インパクトを受け、
その後、幅広い交友関係や時に人情的、実験的、破壊的な
作品を復刻作品で知りました。

後年テレビで拝見した先生は、どこか新手の芸人に対し
否定的であったように映り、自身は今の世の中に向け
どんな作品を送るのだろう?と興味を持った事がありました。
マンガだけを見てマンガを描くなといっていた発言も
印象的です。

「これでいいのだ!」となんでも肯定出来る将来がくるのか?
ひとこと直接、そのことばを耳にしたかったものです。
今日はキャベツ炒めとチューダーでお別れしようと思います。:image:left]

久石譲 in 武道館

午前、大手町に用事があって行った帰り
昨日今日、武道館で宮崎作品だけを演奏する久石譲コンサートが
武道館が行われている事を思い出し、昼過ぎ九段下で下車。
するとバケツをひっくり返したような大雨が!
30分近辺の郵便局で雨宿りし、小雨を待ち武道館へ。
コンサートに入場する予定はなく、パンフだけでも・・という
感じだったが、当日券があるという事で、立ち見席を購入。
これまで宮崎作品だけの選曲でのコンサートは控えてきたそうだが、
体力的なこともあって、やるなら今と思ったとか。

オープニングのナウシカピアノ曲からはじまり、
大型スクリーンに映像が映るとさすがに鳥肌!
ランランラララ〜の合唱もあり、当時実際に
唄った久石さんの娘さんは現在、歌手・麻衣さんとして
今日のステージにも参加していた。

その後、もののけ姫の「ダダンダンダダン!」からはじまる
テーマ曲、オープニンの木漏れ日の下を走るシーンや
旅立ちのシーンも映像入れて欲しかった〜
主題歌はポニョのオープニングを唄ったオペラ歌手
林正子さんによるものだった。声量がスゴイ美人!

魔女の宅急便」も結構の曲数がジックリ演奏された。
はじめて街を訪れるシーン、魔法が消えて落ち込むシーンなど。
サントラをテープでよく聴いたよなあ。

「ポニョ」では、オープニングの曲、
そしてイメージアルバムのフジモトのテーマ、
老人ホームのおばあさんたちの曲、
(今日のNHKのドキュメントで監督が聴いてたやつ)
そしておなじみ三人による主題歌。
モチロンのぞみちゃんの振り付きw

ラピュタ」はパズーのトランペットからはじまって、
「君をのせて」・・しかし、こどもたちの鼓笛隊によるもの。
申し訳ないがじっくり抑揚をつけたオーケストラで聴きたかった。

紅の豚」はホテルアドリアーノの曲がジャズ風にアレンジされていた。
こんな大人向けな選曲でライブハウスで聴けたら!
久石作品で武の「ブラザー」とか・・

その後、宮崎監督のインタビュー映像。
ナウシカの準備期間の初対面を振り返り
これ以上ないほどの幸運だったと語っていた。
「久石さん、長生きしてください」

ハウル」では人生のメリーゴーランドの
色んなバリエーションなど。やっぱいいわあ〜

その後、久石氏と仲が良いという平原綾香が現れ
千と千尋」のオープニングと、ハクが竜から戻った
空中シーンに歌詞がついた歌を。ちょっと微妙。

そして「トトロ」。風のとおり道の後は、ゲストボーカルみんなで。
さんぽ、主題歌の合唱。ラストには宮崎監督がピクサーを訪れた時に
「さんぽ」を唄ったシーンの映像も流れる。
(DVD「ラセターさんありがとう収録」)

アンコールは「紅の豚」から、河を上昇し飛行するシーンの
タンゴ調の曲。当時発表された久石さんのソロアルバム
「My Lost City」も映画とシンクロした名盤でした。

アンコールラストは「もののけ姫」ラストの
森が再生するピアノ曲。こちらも名曲!
私は本編よりメイキングDVDでよく耳にしてるかも。

会場外では雷が鳴り、曲によっては抜群の効果音と
なっていました。パンフには最初で最期の企画とありましたが、
そんな事いわずにまたやって欲しいです。
このコンサートは近日NHKで放送予定だとか。

私が行ったのは昼の回でしたが、夜の回には
監督&鈴木Pが花束を持って登場したとか。

ジブリ関係は協賛スポンサーや、イベント参加者など
身内をどんどん増やそうという雰囲気を感じるけど
一般人としてはどんどん疎外感を感じる・・

ジブリレイアウト展

清澄白河の美術館、行って来ました。
12時の回でしたが、係の人が会場の混み具合から察し
やや早めの入場。列になるほどではありませんでした。


ハイジからポニョまでの主要作品をほぼ網羅!
カリオストロ」や美術館短編、
私が好きな百瀬SF三部作などは残念ながら含まれず


ポニョはレイアウト以外にエンドロール時の
水彩原画が展示。内容を含んだシーンが多めのため
映画を見た後の方が良さそう。


絵やアニメ関係に興味ある人向き、
各作品を事前に見ておかねば分かりにくそう


(問題を感じた点)
・今回、音声ガイドの貸出しは、事前のチケット購入時の
事前予約者優先であるため、そうでない人は予約者の後になるらしい。
自分は昨年同様、当日申込めばいいだろうと思い
予約をしなかったのだが、バイトらしき案内係に
二時間待ちといわれ諦めた。
ガイドはジブリ背景スタッフの方と千尋の声優の子の
対話形式によるもので、会場には個々の作品解説はないので
ぜひ聴きたかった・・。


・入り口付近は人が溜まりやすく狭いため、
冒頭のナウシカラピュタは人だかりが絶えず。結局諦めた。
(初日の12時過ぎ)


千と千尋の作品、高い所に貼られた作品は見えなかった


・子どもが多いので覚悟が必要(耳センが欲しかった・・)


売店
会場外の美術館売店 
図録2980円、クリアファイル、メモ帳、他関連書籍DVDなど
新刊の小田部画集も(アニドウ版もりやすじ画集1のような豪華さ!)

会場内地下売店 
上記以外
額入り複製アート(レイアウト絵と同じ構図のカラー絵のセット)1.5万くらい
原寸レイアウト複製 各作品 1000円くらい
ポストカード(カラー絵)各 200円くらい
他関連書籍、DVD、グッズなど多数 結構長い列・・
商品化された絵にあまり魅力感じず、自分は何も買わなかった

地下売店のあとは出口となっており、
その後1階に上がるには出口を一旦出なくてはならない
再度展示を見るには、係員への事情説明が必要


全体的に展示数が多くボリューム満点。
ちょっとした指示コメントに
共同作業の大変さが伝わってきました。
次回は監督の水彩原画展が見れたら嬉しいなあ。

タツノコプロの世界展

八王子夢美術館で開催中のタツノコプロ展に行って来た。
http://www.add-system.co.jp/tatsunoko/top.html

初期の吉田竜夫先生の絵物語イラストや、70年代初期までの作品の
鉛筆スケッチ、セル画、設定資料のコピーなど大変見ごたえアリ。
面倒でもなんとか現在残ってる現物を公開しようという熱い
心意気を感じるいい展覧会だった。
吉田竜夫さんの資料として洋書「サタデーイブニングポスト」の
スクラップがあった事も分かった。

館内では笹川さんインタビューや、70年代以前のパイロットフィルム
かぐや姫、赤ん坊主人公のお蔵入り作品、マッハGOGOGO
飛行版「スカイファイターZ」の三本も流れ見ごたえがあった。
特に赤ん坊の作品は、当時の高度経済期を皮肉ったもので
面白かった。

近年は、ヤッターマンや竜夫先生の長女すずかさんも
がんばっておられるので、そちらを紹介したコーナーも
あってもよかったかもしれないが、あえて初期作品に絞った
コンセプトに徹した構成。

図録は設立ヒストリーやカラー作品、笹川さんインタビュー収録で
2800円。部数も限られてるので早めに購入した方がよさそう。

最近のこども

夜、ジブリ美術館の斜め前にある三鷹市立の小学校のグランドで
アニメ「パンダコパンダ」「セロ弾きのゴーシュ」無料上映会。
夏祭りイベントの一環として、小学生や近隣住民など一般客が多かった。

小学校の前にあるローソン店内は、さすが美術館が近いからか
ポニョ宣伝ムード一色で、大きくキャラが印刷された窓ガラスなど
怖くなるほど宣伝店鋪と化していた。
小学校では美術館グッズなども販売されており、田舎育ちの
自分には、随分恵まれた環境のように感じた。

校舎に張られた大きな白い布がスクリーンで、
グランドに各自シートを持参して観賞。
上映までは、声をはりあげうるさかった子供たちも
パンダコパンダ」が始ると一斉に静かになり、
ベタと思われる笑いのシーンで笑いが起き、見事に制作側の
意図通りものだったような様子。

子供たちの持ち物にはゲーム機や、発光するペンダント、
派手なキャラクターが印刷された持ち物を身に着けた子も多く、
集中力が「ゴーシュ」まで持たない子もいた。
普段、小学生と接する機会はほとんどないので、
リアルな最近の子供を知った貴重な機会となった。

結局、手の込んだ商品や、大人側のもてなしも、
どれほどが子供に響いているか、与えられたものを
額面通り受け取るしかない子供より、田舎にいても想像力豊かな
子供の方がいい・・そう感じた夜であった。

ジャンプ40周年記念号

今日発売のジャンプは40周年記念号ということで
こち亀」の作中に過去の作品キャラをフューチャーされたり、
アイシールド21の作者が書き下ろした歴代ジャンプヒット作の
キャラポスターなど見どころが有り購入してみた。
こちらは結構完成度高く、ど根性ガエル(アニメ版の絵ですが)や
味平なども描かれて着目点が興味深かった。
(取りあげられてない作品をあげればキリがないところ)
今の編集部にとって創世記の作品ってどんな位置付けなんだろ?


自分は83年￿からの読者ですが、アーカイブが見たい。
ジャンプ40周年記念ムック希望!
鎌倉で開催中のイベントの8.10に野沢雅子さん出演というのが
気になるところ。

SWイベント、ポニョ二度目

起床して今日からはじまる幕張のスターウォーズのイベントに
行こうか迷い公式サイトをあらためて確認。
http://www.celebrationjapan.jp/cj/default.asp


入場料以外にサインをもらうには一人づつ料金が必要だと知り
萎える。自分はイベントでどんな所を見たいのか?と自問すると
制作現場の空気や、その過程のスケッチなどである事を再確認。
(決してイベントならではな派手な飾り立てやグッズ目当てではない)
会場限定発売のラルフ・マクォーリー画集やパンフにはグラっとくるが、
そのために入場料を払うのは・・
まだ二日あるので、行った人のレポートを待つ事にしよう。


渋谷に出て劇場でポニョのパンフを購入する。
11時頃着くとちょうど入れ替え時でタイミングが良く
思ったよりすいてるので二度目の観賞。
今回は、後半のストーリーをじっくり確認する事を気をつけた。
感想は、ピンチとなる危機的状況が映像で説明不足であるため
感情移入しにくいと再認識した。
月の接近により引力のバランスが崩れ地球崩壊の危機に・・
それらとポニョの結びつきが、頭の悪い自分には
どうも理解できなかった。
また気のせいかもしれないが、ポニョの魚の段階での表情が、
宮崎キャラでありながら、なんとなく奈良美智っぽいのが気になった。


前回、音楽の印象が薄く感じたが、
サントラの準備段階で制作されたイメージアルバムで
各キャラのテーマともいうべきボーカル曲が存在し、
それらを先日のラジオ特番で聴いたので、
劇中曲はそのインストバージョンである事が分かり、
ある程度特徴がつかむ事ができた。
また、ポニョの母親のテーマ曲ともとれる
コーラス曲は、往年のディズニークラシック作や
モンドミュージック(レス・バクスター等)のような
魅力があり、オープニングのオペラ曲ともども
来月の武道館コンサートで聴きたくなってしまった。

映画パンフでは、劇中でセリフのみの説明だった
ポニョの両親の世界の説明がされており、
購入価値のあるものだった。


紅の豚」公開時、高校生だった僕らの席の近くにいた
子供の観客は終了時退屈そうだったが、
今作では喜んでいるだろうか?
もののけ姫公開時、メイキングビデオに登場した名古屋の
劇場に一番乗りしたモヒカン頭の兄ちゃんは不満と思う(笑)


映画館を出て、同じく今日から上映の
渋谷のチェブラーシカを上映する劇場へ。
午後2時の段階で夜の回のまでの入場券がほぼ売り切れで
先着300名がもらえる福袋は終了だった。
渋谷の上映館がすいていた原因は日比谷の舞台挨拶や、
こちらにあったのかもしれない。